千野静のカリフォルニア通信

米国西海岸に在住していた研究者のブログ

不食をしたら腰痛が消えた

ふと思う所があって不食を試みました。不食というのは絶食とは違うもののようですが、言葉の捉え方の違いであってないようにさしたる違いはないと思います。

 

要は食べないということ。日曜日の朝食に薄い食パン2枚と目玉焼きを最後に水曜日の夕食まで3日とちょっと食事を抜きました。

 

飲み物は制限しませんでした。この間、口から入れた物は朝のコーヒーと昼の日本茶、夜はミネラルウォーター。途中途中でミネラルウォーターを飲みました。

 

体に生じた変化は色々とありましたが、主に感覚に関する物が大きかったよ言うに思います。

 

まず匂いや触感が敏感になり、視野が広がったように感じ、周囲のものがよく見えるようになります。また景色が明るく見えるのです。そして頭が冴えます。これは普段、半分寝ぼけているからかもしれませんが。。。

 

便に関しては初日に便通があり、これは通常通りでしたが、三日目の朝、黒い便が少量出ました。宿便というやつでしょうか。

 

あと何よりここ1年半ほど患っている腰痛が無くなりました。これには驚きました。日本の俳優さんが一ヶ月不食をしたと少し前にニュースになっていました。前々から私も不食には興味がありましたがなかなか実践できませんでした。男優さんはそのニュースで腰痛が無くなったと言っていましたが、それは本当でした。私の場合たったの3日ちょっとですが。自然治癒というやつでしょう。人間に限らず動物は自然治癒力を持っています。動物はその力を最大に発揮して病気や怪我を治している。野生の動物は体の不調で薬を飲むということはしません。どうやって直すかというとじっと動かないで、何も食べずに直します。人間だけが自然の法則から外れたことをしている。医薬や医療は必要だと思いますが、人間はもう少し自身の体の内からの声に耳を傾けてみるのがいいように思います。

 

体重はこの三日で60 kgから56 kgへと4 kgちょうど減少しました。不食を止めた水曜日の夕食はご飯を1杯半とみそ汁、塩鯖半身とほうれん草のおひたしでした。

 

不食を止めた後の夜、体重を測るのを忘れたので、翌朝計測しました。この時の体重が58.1 kgでした。そして二日ほどして元の体重60 kgに戻りました。

 

やってみての感想は不食はちょっとやってみるという軽い感覚で試してみるといいと思います。一日二日食べなくても死ぬようなことはありません。また体が軽くなり調子がいい事に気がつくと思います。フラフラして何も手につかないという事もありません。胃腸を休め、口も使わないので虫歯の心配も減ります。そもそも動物は歯磨きなんてしません。歯磨きしないのにどうして虫歯にならないのか。虫歯のライオンとか虫歯の馬や牛とか聞いた事ありません。どうしてなんでしょうか???疑問は尽きません。

クラウドのストーレージ利用

クラウドコンピューティング、便利になりすぎるといかんと思いながらも最近はよく利用している。一分一秒を無駄にできない仕事をしている時はクラウドストーレージは助かります。

 

最近知ったのですが、私の大学全体のシステムには容量無制限で無料で使えるクラウドストーレージのサービスがありました。

 

大学が教育と研究で、その魅力をアピールしていくためにも、競争に勝たなければならないとすると、こうしたサービスを大学が提供する事は理にかなってといえるでしょう。

 

また、大学のネットワークに接続されるコンピューターはMac, Windowsに限らずネットワーク上ですべて自動でバックアップコピーがとられます。

 

不意のアクシデントでコンピューターがクラッシュしてもファイルは完全にコピーされています。ユーザーがバックグラウンドのバックアップコピーのその存在を感じることはありません。ひとたび、不意のクラッシュが起こってもIT部署に電話すると担当者がコマンドを叩いてすべてのファイルをコピーしてハードディスクに入れて持って来てくれます。AppleのTime machineみたいな機能と言えばわかりやすいかもしれません。規模が大きいですが。

 

こうしたサービスは大学の職員が研究に集中できるバックアップ体制としての安心感があります。また、やり取りされる添付文書などもアンチウイルスソフトで安全性がすべてチェックされています。

 

コンピューターのクラッシュで書類が失われたらその何時間も何十時間もの労働が吹き飛んでしまいます。クラッシュする事はある確率で防げないものとすると、バックアップシステムはその被害を最小限にしてくれます。

すごい世の中になったものです。

iPhoneなどのスマホについて考える

今、私が使っている携帯電話はiPhone 5sです。今月末で契約して2年になります。AT&Tのものなので2年が経つとSIMフリーにすることができます。

 

それはいいとして、iPhoneはシステムOS(オペレーティングシステム)というのか、OSはiOSです。最新バージョンはiOS 9.1でしょうか。

 

私のiOSはまだ7.いくつかです。これで全く問題ありません。MacOS XとiOSのシームレスな連携という事をAppleは実現しようとしていますが、Appleを超える携帯電話を作ろうと思えばできると思う。

 

ただ、世界中の携帯電話キャリアは絶対にやろうとしないだろうな。これができればある層のユーザーを一気に獲得できるはず。

 

MacOSにはユーザー切り替えという機能があります。Windowsにもあるのかもしれませんが、一台のパソコンを複数の人で使う時にユーザーを切り替えることができます。もしくは個人のパソコンであっても環境を変えたい時に切り替えることができます。

 

これをiPhoneやAndroidのスマホで実現するとこいう事です。つまり使用者をスイッチする機能を搭載し、この機能を使って切り替えると一代の端末で電話番号を切り替える機能、ユーザースイッチ。

 

今の携帯電話はどれもSIMカードで使用者を特定し固有のナンバーを振り当てられます。SIMカードはユーザーと携帯電話をひも付けしてあります。

 

もしもこれができれば携帯電話を必要としないけどたまに外出する時に使いたいとか、子供に一時的に貸してあげるという時に非常に便利。携帯電話の普及率の低い国などでもユーザー獲得競争ににきっと有利になる。第一、携帯電話料金はかなり節約できる。

 

革命を起こすという事はこういうことかも。

 

(もっとも、携帯電話は端末性能やOSよりも基地局の設置、普及が肝だと思いますが。)

RでHeatmapを描画する

 

このところカリフォルニア、サクラメントは急に寒くなってきました。日中15 〜 16℃、最低気温は4℃くらい。Day light saving time、いわゆるサマータイムが先週終わったので夜が長くなりました。

 

データの表現にHeatmapといって遺伝子の発現変動をプロットする作業をしています。Rという一種のプログラミング言語を使って描画するのですが、これがなかなか奥が深いのです。

 

グラフを作るのにはこれまでExcelを主に使ってきましたが、それらでは描画が難しいデータをプロットすることができます。昨今の科学論文ではマイクロアレイ、次世代シークエンサーの登場によりビッグデータを扱う事が増えて来ています。

 

こうした解析手法ができることはデータそのものの有用性だけでなく、将来の研究の方向性を決める上でも非常に重要になっているといえるでしょう。

 

間も無く渡米して2年になります。研究室を挙げて面白い論文を準備中なので発表後の反響がとても楽しみ。

 

(図がHeatmapです。ランダムデータで特定の何かを示すものではありません。)

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iOS9にすると外付けキーボードのCommand+Spaceの言語入力切り替えが効かなくなる

AppleのiPad miniを使用しているのですが、iOS9に最近アップデートしました。

 

しかしこのOSには大問題があります。サードパーティー製の外付けキーボードを使用している場合、英語→日本語、日本語→英語の言語入力切り替えがCommand+SpaceキーだったものがControl+Spaceキーに変更になっています。

 

私のBelkinのキーボードはControlキーがありません。ハードウェアキーボードを使用しての言語切り替えができなくなりました。

 

このAppleのユーザーを無視したやり方はどうにも我慢なりません。

 

エンジニアがこんなのやってみました的にしたことなのかもしれませんが。

 

Commandキーは昔は別名、Apple キーと呼ばれていてとても重要なキーでした。キートップからアップルマークが無くなった昨今のMacBookシリーズですが、その機能は脈々と現在まで受け継がれていました。

 

私がApple IIciを使い始めた1990年から現在までずっとCommand+Spaceキーが言語入力切り替えのキーコンビネーションでした。

 

キーボードの上のAppleの魂ともいえるCommandキーの機能をSpotlightのために捨て去るとは。OS Xではキーコンビネーションの変更ができるからいいのですがiOS ではそうはいきません。(今回のiOS9ではCommand+SpaceキーがSpotlightの立ち上げにキーアサインが変更されたのです。)

 

ジョブズが亡くなって4年。Appleは間違った方向に進み始めているように感じます。

バイオインフォマティクス解析を始める

昨今の次世代シークエンスを用いた研究手法の発達で、これらから大量に吐き出されるデータの解析にR, Perl, Pythonなどのプログラミング言語を習得することになりました。

 

手始めにPerl上でCircosを使ってゲノムを描画させるということをしてみました。

Circosとはこういうものです。これはある生物のゲノムとヒトの染色体上の遺伝子のゲノムリンクを表しています。 

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ところが問題が、職場のPCはLate 2013のiMac 27インチ。メモリは8 GBで動いています。

 

一方、自宅のメインLaptopはポリカーボネートの外装のMacBook。2008年に購入し、7年半ほど使用しています。

 

さすがに古いモデルなのでメモリは4 GB、HDDは1 TBに換装してあるとはいえ、使い続けるのは難しくなってきました。

 

現在の最新のOSX El Capitanはおろか、いくつかのソフトは動かないのでLaptopを更新することにしました。

 

機種選定ですが、Retinaのモデルは薄くて軽くて速くて液晶画面が奇麗であると、言うことなしなのだけど、私には非RetinaのMacBook Pro 15インチがよさそうです。画面の大きい17インチが当初希望でしたが、17インチは2011年が最終で、USB 2.0止まりなのと、Bluetoothも2.0で4.0は搭載されなかったため見送ることにしました。

 

購入したのはMid 2012、2.3 GHzクアッドコア Core i7のMacBook Pro 15インチ 最終モデル。

 

最大の理由は自身の手でHDDやメモリの交換ができる事です。

 

MacBook、2.2 GHzのCore 2 Duoからのアップグレードなのでさすがに速い。ですが、メモリが4 GBではSafariを立ち上げるだけで逼迫してしまうので16 GBに交換しました。速い。Macの最低メモリは16GBだと実感。

 

それにしてもTerminalを叩くのは久しぶり。環境整備が終わったので解析手法を勉強せねば。