千野静のカリフォルニア通信

米国西海岸に在住していた研究者のブログ

用心することが肝要だ

最初に言っておくと、自宅に泊めていた自転車が盗まれてしまいました。

 

前日、研究室から帰宅して、玄関前のパントリーに停めておいたものが夜間寝ている間に、持ち去られてしまったのです。

 

朝、出勤しようとするとすると、そこに停めてあったはずの自転車が無くなっていたというわけ。一瞬何が起こったのかわからなくて、現実の認識にしばし時間がかかり、その場に立ち尽くしてしまいました。

 

前日は雨が激しく降っており、体も自転車もびしょ濡れに濡れていました。そんな自転車を雨の中、どんな泥棒が持って行ったのか。合点がいかないのが、雨の日にわざわざ自転車に乗る人はこの国ではとても珍しい(と思う)。自転車は移動の手段というよりも健康のためのエクササイズや趣味で乗る人が圧倒的に多いので。

 

我が家は通りから奥まった位置にあり、自転車は我が家の車のさらに奥なので見えなかったはず。おそらく泥棒は自宅の敷地に入って、金目のものを物色し、自転車があったので盗んでいったのだと思われる。自宅内であることもあり自転車にはロックをしていませんでした。そこに油断があったと言えるかもしれませんが、通りから20 mも入らないと自転車には行き着けないのだからまさかという思いです。

 

盗まれたのは1980年代のTREK 400というロードレーサーで$100で中古のものを購入しタイヤやロックやフロントライトなどを交換し装備してました。ペダルはもともと付いていたのがプラスチックのもので、カッコ悪かったので日本から持ってきたSHIMANO製のマウンテンバイク用のアルミニウム製の物にしていました。自転車の車体以上にそうした保安部品などのパーツ代のほうが高価だったりする。

 

金額はさておき、気に入って使っていたものが突如こうした形で失われたことは、とても悲しい。と同時に体の一部を失ったような喪失感を伴う(ちょっと大袈裟かもしれないが、そういう気分になった)。

 

この国で生き抜くには、隙を見せてはいけないなぁ。教訓を得たと思えばこれは幸いだったのかもしれないと前向きに捉えて次に活かそう。