千野静のカリフォルニア通信

米国西海岸に在住していた研究者のブログ

都会でフルーツを自給自足するために - Falling Fruit org -

https://fallingfruit.org - map the urban harvest!というサイトがあるのをご存知でしょうか。

 

無料でオレンジなどのフルーツを収穫する方法を提供してくれます。

 

Falling Fruitでメールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作成すると地図上に沢山の大小のドットが現れます。

 

そのドットの一つ一つが公共でフルーツの木が生えている場所を表しています。

 

放っておくと落ちてしまう、都会のフルーツを有効利用しようというのがコンセプトですが、都会にいても気軽に人をアウトドアへ誘うようなサイトの作りになっています。この収穫できる場所はアカウントを持つ人はだれでも登録、公開できるようになっています。

 

私の住む、サクラメントは柑橘類がよく育つのでこの時期、道端や周囲の家の庭先にたくさん実っています。

 

こうした柑橘類はあちこちでよく見かけるのですが、採っていいものやらどうやら眺めるだけでしたが、こうしたサイトがあると実際に収穫しても良いものであることがわかります。むしろ都会の食料資源を積極的に活用する気になります。

 

その場所に実際に行ってみるとオレンジがたわわに実っていました。

 

ポケモンgoなどに見られるように位置情報を扱うUIは花盛りですが、実社会を生きる私たちの食や健康に密接につながるこうした取り組みはとても斬新だと思います。

 

しかし、アメリカでは何千、何万という収穫場所が登録され、公開されていますが、日本では数箇所場所しか、登録されていません。是非とも充実させていってほしいものです。

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安倍首相がアメリカに来た

安倍晋三首相が、アメリカにやってきました。

 

トランプ次期大統領に会うために。

 

トランプ氏は次の大統領に決まっただけで、これまで政治経験は皆無の実業家。

 

「俺は政治のキャリアは生まれた時からの62年だから、政治のことは何でも聞いてくれドナルド。」

 

くらいの態度で対応できないのかでしょうか。

 

これまで首相や日本のマスコミはヒラリー氏が大統領になるものと決めてかかっていました。(少なくとも報道から伺える状況はアメリカも日本もそうでした)

 

常識的に考えて、トランプ氏はまだ次の大統領に決まっただけで、国家の指導者になったわけではなく、現大統領、オバマ氏がまだ執務中であるにも拘らず、会いに行くかでしょうか。普通。

 

世界の常識に照らして、トップはトップと会談します。

 

今回の安倍首相の訪米は日本は米国の属国ですと改めて世界に知らしめました。

 

情けないなぁ。

 

日本の国家の中枢にいる人たちは一度考えた方が良い。

 

もし日本の将来を真剣に考えるのであれば。

NGS解析: CuffdiffをiMacとWSで走らせてみたところ

RNA-Seq解析

 

24 core/Ubuntu 16.04/Custom PCでのRNA-Seq解析は4 core, Core i5/iMac での解析のおよそ5倍のスピードだった。

 

解析作業にそれぞれ16コアと2コアを割り当てた。

 

マシンパワーが解析時間の短縮に重要であると実感する。

 

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1985 XLH アイアンスポーツ

自動車を売却したため日頃の足にバイクを買いました。暇をみては乗り物を探していましたが、なるべくいじっていなくて走行距離少なめで、年式が新しくなくて、しかも程度がいい実働車となるとなかなか見つかりませんでした。

 

ようやく近所で売却予定のよさそうなのを発見しました。

 

それはスポーツスター。人生で4台目のバイクにして3代目のハーレーとなります。

 

ハーレーの中でスポーツモデルかつ小型なのがスポーツスターファミリーです。スポーツと言ってもスポーツスターのスポーツはお前とか奴(やつ)とかいう意味らしいです。

 

現在のスポーツスターモデルの排気量は883 ccと1200 ccの二種類がありますが、私が購入したのは1000 ccのいわゆるアイアンショベルとかアイアンスポーツと呼ばれるハーレーです。モデルはXLHで年式は1985年式。この年がアイアンショベルの最終型です。

 
やっこカウルの付いた、でかいハーレーではありません。ハーレーの中で小排気量のモデルで小型なので取り回しがとても楽です。以前乗っていたFatboyやRoadkingに比べれば雲泥の差です。

 

貧乏人のハーレー(poor man’s Harley) などと揶揄されますが、乗ってみて感じることはバイクを操る楽しさが味わえるとてもいいバイクだと思います。変速が4速で低速トルクも十分にあるので大雑把に乗ることができます。乗り味は間違いなくハーレーのものです。

 

それにしてもクラッチレバーの重いこと重いこと。Fatboyを日本に残して渡米して2年半。この間、バイクは休止していました。復帰したのはいいのですが、鈍った左ではすぐに悲鳴をあげました。というのもニュートラルの入りがシブいので街乗りの信号停止の時はクラッチ握りっぱなしだからです。でもいくつかコツをつかみました。

 

一つは信号が赤の時、停車前にニュートラルに放り込む。二つ目は完全に停止していても半クラで若干タイヤが転がってる時に1速からつま先で放り込む。三つ目は2速からちょんっと踏んで入れる。するとニュートラルがとれる。

 

それから、じゃじゃ馬という噂は本当でした。というのも走行中にシフトチェンジしようとすると、そこにあるはずのシフターのペグがありません。ボルトの緩みで脱落してどっかいってしまいました。ものの本で読んだ、走行前点検で各ボルトを増し締めしなさいというのはこういうことだったのかと今更ながら認識しました。

 

幸いなことに、ペグを失ったのは自宅までほんの1 km程度のところだったので1速のままノロノロ運転で無事帰り着きました。その日のうちにディーラーにシフトペグを買いに行ったのは言うまでもありません。

 

これから長い付き合いになりそうです。

 

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NGS 解析用ワークステーションの導入

次世代シークエンス(Next Generation Sequencing, NGS)が世に出て10年ほどですが、遅ればせながら本格的に解析を始めることになりました。

 

これまでiMacでちょこちょこ解析をしていましたが日常のメールを書いたりパワーポイントを使ったりしているマシンだと作業上、面倒がありました。

 

そこでワークステーションを一台購入することに相成りました。

このワークステーションのスペックですが

2マザーボード24コアの2.4 Ghz Xeonプロセッサー、32GBメモリー、HDDは4TB、トータル12TBでRAID構成。OSの起動用に256GBのSSD搭載。

 

大柄な筐体のPCケースに怪しげな赤いLEDが内部で光っています。ちょうどザクのモノアイのような。しかし性能に関して言えばiMacとは違うのだよiMacとは。

 

OSはUbuntu 16.04。最近リリースされたようです。パッと見た目は14.04と大して変わっていないように見受けられる。

 

これで最初に取り掛かるのはRNA-Seqの発現量解析になりそうです。

用心することが肝要だ

最初に言っておくと、自宅に泊めていた自転車が盗まれてしまいました。

 

前日、研究室から帰宅して、玄関前のパントリーに停めておいたものが夜間寝ている間に、持ち去られてしまったのです。

 

朝、出勤しようとするとすると、そこに停めてあったはずの自転車が無くなっていたというわけ。一瞬何が起こったのかわからなくて、現実の認識にしばし時間がかかり、その場に立ち尽くしてしまいました。

 

前日は雨が激しく降っており、体も自転車もびしょ濡れに濡れていました。そんな自転車を雨の中、どんな泥棒が持って行ったのか。合点がいかないのが、雨の日にわざわざ自転車に乗る人はこの国ではとても珍しい(と思う)。自転車は移動の手段というよりも健康のためのエクササイズや趣味で乗る人が圧倒的に多いので。

 

我が家は通りから奥まった位置にあり、自転車は我が家の車のさらに奥なので見えなかったはず。おそらく泥棒は自宅の敷地に入って、金目のものを物色し、自転車があったので盗んでいったのだと思われる。自宅内であることもあり自転車にはロックをしていませんでした。そこに油断があったと言えるかもしれませんが、通りから20 mも入らないと自転車には行き着けないのだからまさかという思いです。

 

盗まれたのは1980年代のTREK 400というロードレーサーで$100で中古のものを購入しタイヤやロックやフロントライトなどを交換し装備してました。ペダルはもともと付いていたのがプラスチックのもので、カッコ悪かったので日本から持ってきたSHIMANO製のマウンテンバイク用のアルミニウム製の物にしていました。自転車の車体以上にそうした保安部品などのパーツ代のほうが高価だったりする。

 

金額はさておき、気に入って使っていたものが突如こうした形で失われたことは、とても悲しい。と同時に体の一部を失ったような喪失感を伴う(ちょっと大袈裟かもしれないが、そういう気分になった)。

 

この国で生き抜くには、隙を見せてはいけないなぁ。教訓を得たと思えばこれは幸いだったのかもしれないと前向きに捉えて次に活かそう。