千野静のカリフォルニア通信

米国西海岸に在住していた研究者のブログ

1985 XLH アイアンスポーツ

自動車を売却したため日頃の足にバイクを買いました。暇をみては乗り物を探していましたが、なるべくいじっていなくて走行距離少なめで、年式が新しくなくて、しかも程度がいい実働車となるとなかなか見つかりませんでした。

 

ようやく近所で売却予定のよさそうなのを発見しました。

 

それはスポーツスター。人生で4台目のバイクにして3代目のハーレーとなります。

 

ハーレーの中でスポーツモデルかつ小型なのがスポーツスターファミリーです。スポーツと言ってもスポーツスターのスポーツはお前とか奴(やつ)とかいう意味らしいです。

 

現在のスポーツスターモデルの排気量は883 ccと1200 ccの二種類がありますが、私が購入したのは1000 ccのいわゆるアイアンショベルとかアイアンスポーツと呼ばれるハーレーです。モデルはXLHで年式は1985年式。この年がアイアンショベルの最終型です。

 
やっこカウルの付いた、でかいハーレーではありません。ハーレーの中で小排気量のモデルで小型なので取り回しがとても楽です。以前乗っていたFatboyやRoadkingに比べれば雲泥の差です。

 

貧乏人のハーレー(poor man’s Harley) などと揶揄されますが、乗ってみて感じることはバイクを操る楽しさが味わえるとてもいいバイクだと思います。変速が4速で低速トルクも十分にあるので大雑把に乗ることができます。乗り味は間違いなくハーレーのものです。

 

それにしてもクラッチレバーの重いこと重いこと。Fatboyを日本に残して渡米して2年半。この間、バイクは休止していました。復帰したのはいいのですが、鈍った左ではすぐに悲鳴をあげました。というのもニュートラルの入りがシブいので街乗りの信号停止の時はクラッチ握りっぱなしだからです。でもいくつかコツをつかみました。

 

一つは信号が赤の時、停車前にニュートラルに放り込む。二つ目は完全に停止していても半クラで若干タイヤが転がってる時に1速からつま先で放り込む。三つ目は2速からちょんっと踏んで入れる。するとニュートラルがとれる。

 

それから、じゃじゃ馬という噂は本当でした。というのも走行中にシフトチェンジしようとすると、そこにあるはずのシフターのペグがありません。ボルトの緩みで脱落してどっかいってしまいました。ものの本で読んだ、走行前点検で各ボルトを増し締めしなさいというのはこういうことだったのかと今更ながら認識しました。

 

幸いなことに、ペグを失ったのは自宅までほんの1 km程度のところだったので1速のままノロノロ運転で無事帰り着きました。その日のうちにディーラーにシフトペグを買いに行ったのは言うまでもありません。

 

これから長い付き合いになりそうです。

 

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